側弯症による猫背でお悩みの方へ
側弯症は、背骨が左右に曲がり、ねじれを伴う変形が生じている状態です。
主な症状として、肩・腰の痛みや、左右差ができることが挙げられますが、側弯症を発症した影響で猫背になる可能性があると言われます。
じつは、猫背は側弯症とは異なる症状であり、背骨のゆがみ方にも違いがみられます。
しかし、側弯症によって筋肉が衰えると、背中が丸まった猫背の姿勢になりやすくなります。
側弯症の方が猫背になると、身体への負担が増え、痛みや不調が悪化するおそれがあるため、それぞれの対処法をよく理解して適切なケアを行うことが大切です。
この記事では、側弯症に伴う猫背の対処法についてご紹介していきます。
側弯症と同時に猫背にも悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
猫背になることで現れるデメリット
側弯症の方が猫背になると、次のような症状に悩まされるおそれがあります。
適切な対処法を行い、症状の改善を目指しましょう。
- 長時間座っていると身体がつらくなる
- 慢性的な肩こりに悩まされている
- 肩こりによる頭痛に悩まされている
- 長年腰痛に悩まされている
- 猫背による見た目が気になる
- 姿勢を正そうとしても改善しない
側弯症と猫背の関係性について
猫背と側弯症の違い
猫背と側弯症は、どちらも背骨の変形がみられる症状です。
しかし、変形の仕方に違いがあります。
まずは、それぞれの特徴について確認しましょう。
●猫背とは
猫背は、背骨が前後に弯曲し、首が前に出ている状態です。
猫が背中を丸めるような姿勢になることから、猫背と呼ばれるようになりました。
人間の背骨はもともとS字カーブを描いており、首・背中・腰のそれぞれの部位で弯曲しています。
これを「生理的弯曲」と呼びます。
しかし、不良姿勢や筋力低下などが原因で、背骨の生理的弯曲が大きくなると、背中が丸まり、猫背になってしまいます。
●猫背の種類
猫背は、背骨の弯曲の仕方によっていくつかのタイプに分けられ、それぞれ特徴が異なります。
・首猫背:頭部だけが前方に出ている状態で、「ストレートネック」と呼ばれることもある
・背中猫背:一般的な猫背を指し、デスクワークを行う方に多くみられる
・腰猫背:寝そべった状態で腰が浮いてしまうことが特徴
・反り腰猫背:腰が前に出ている状態であり、ヒールの高い靴を履く女性に多い
●側弯症と猫背の違い
側弯症と猫背では、背骨の変形具合が大きく異なるため、症状の出方も変わってきます。
両者の主な違いは次の通りです。
・猫背の子どもは意識的に姿勢を正せるが、側弯症の子どもは姿勢を正せない
・猫背は把握しやすいが、側弯症は検査や背骨の状態をみないと分からない
・猫背は前後弯と呼ばれる、背骨の生理的弯曲の増強がみられるが、側弯症は背骨が左右に弯曲し、背骨自体のねじれがみられる
猫背は比較的症状を把握しやすい一方で、側弯症は検査を行わないと把握が難しい点が大きな違いです。
また、側弯症は自身の意志で姿勢を正せないことも特徴のひとつです。
側弯症と猫背の特徴について
側弯症が猫背に繋がる理由
猫背になってしまう主な原因は次の通りです。
●筋力低下
姿勢を支える腹筋や背筋、体幹のインナーマッスルが低下すると、姿勢を保持する力が弱まり、猫背に繋がると言われています。
筋力低下を起こす原因には、次のような内容が挙げられます。
・加齢
・ケガや病気
・長時間の同一姿勢
・デスクワーク など
とくにデスクワークを行う方は、長時間座ったままの姿勢が多いため、運動不足となり、筋力低下を起こしやすいです。
また、筋力だけでなく柔軟性も低下すると、身体を動かすことがますます困難となり、悪循環を招いてしまいます。
側弯症の方は部分的に筋力低下を起こしやすいため、猫背を発症するリスクも高いと考えられます。
●不良姿勢
普段から不良姿勢を取っていると、部分的に筋肉への負担が蓄積して、凝り固まってしまいます。
負担が蓄積した筋肉は不良姿勢を維持したまま緊張するため、正しい姿勢を取りづらくなり、猫背が悪化する可能性が高いです。
次のような身体の使い方をしている方は、同じ部位ばかりに負担がかかりやすいため注意しなければなりません。
・背中を丸くして座る
・片肘をついてテレビをみる
・脚を組んで座る
・片側ばかりでカバンを背負う
・スマホやパソコンをのぞき込んで使用する
側弯症の方は背骨が曲がっているため、上記のような崩れた姿勢が多くなる傾向があります。
普段、背中が丸くなっている方や、姿勢を崩して立ったり座ったりしている方は、とくに注意しましょう。
猫背にならないためには、常に正しい姿勢を意識することが大切です。
側弯症と猫背で起こる症状
猫背と側弯症、それぞれにみられる症状について確認しましょう。
●背骨の変形
猫背と側弯症は、ともに背骨の変形が起こりますが、変形の仕方に違いがあります。
・猫背の変形:頸椎、胸椎、腰椎の前後弯変形
・側弯症の変形:背骨の左右の弯曲、背骨の回旋(ねじれ)
側弯症では、背骨自体の回旋がみられるため、姿勢の改善が非常に困難です。
一方、猫背は意識的に姿勢を正すことが可能なため、側弯症よりも改善がしやすいと考えられます。
●筋肉の緊張
猫背や側弯症になると、筋肉に負担がかかり、緊張症状がみられます。
・猫背の場合
猫背のタイプによって首や肩、背中や腰など、緊張症状の現れる部位が異なります。
・側弯症の場合
背骨の弯曲が強い部位に緊張がみられます。
背骨の回旋具合によっては、筋肉の膨隆がみられることもあります。
いずれの症状も、背骨の曲がり方によって、緊張のあらわれ方や痛みの強さが異なると言われます。
●肩こりや腰痛
筋肉が緊張すると、肩こりや腰痛を引き起こすことがあります。
猫背の方に多い症状は次の通りです。
・肩こり
・寝違え
・腰痛
・股関節痛 など
一方、側弯症の方は次のような症状が多くみられます。
・肩こり
・背部痛
・胸痛
・揺痛 など
大きな違いはありませんが、それぞれ緊張の現れる部位が異なるため、痛みの症状にも違いがでると考えられます。
●血行不良
筋肉の緊張は血行不良にも繋がります。
血行不良は身体の痛みや不調を招くおそれがあるため注意が必要です。
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