側弯症改善大塚式鍛錬体操について

当院創始者である大塚乙衞著の「側弯症は治る」77ページ〜96ページを行います。

この体操で重要なことは、ただ筋力をつけることではありません。
ひとりひとりの身体や動きの癖を直しながら行うことです。そのため完璧に行うには多少の時間がかかります。

当院では施術中に体操の時間を設け毎回チェックして少しずつ効果の出る体操に修正していきます。
※出版社より依頼をいただいて書かせていただいた本のため、掲載できる内容が一般的で限られた文言数になっております。
そのため実際に当院で動きながら指導すると、全然やり方が違ってビックリしたというお声も多くございます。
患者様自身が自分の癖を意識しながら、15種類の体操をしっかりと指導通り実行し、継続し、定期的にチェックを当院で行うことで側弯症の悪化及び改善の傾向を推察できるでしょう。
患者様の癖をチェックせず回数だけ意識して行っていても、改善が長引くことがあります。
むしろ余計な筋肉がついてしまい改善されないこともあります。

当院の体操は簡単なバージョンもあります。
年齢や体力の問題で困難な方はそちらができるようになってから徐々に移行していきます。
もっと詳しく知りたい方は書籍もしくは旧ホームページに詳しく掲載されていますので、ぜひご覧ください。

側弯症改善大塚式鍛錬体操には、主に次のような効果があります。

●肋骨や背中のでっぱりを改善

大塚式鍛錬体操は、即効性にすぐれた体操法です。
実際に初めて体操をお伝えした患者様の例では、体操前と体操30分後を写真で比較した際、明らかに姿勢が中心軸に来たという結果が得られました。
また、肋骨の変形も筋力で正常位置に整復されました。
大塚式鍛錬体操は、常に姿勢を意識させながら行うことで、わずか30分でも成果が得られる点が特徴です。

※写真は当院の側弯体操の特集記事が何度か掲載された健康雑誌「安心」

●大塚式鍛錬体操で側弯0°に

小学1年生の女子（6歳）の例では、医療機関で側弯15°とされ、鑑別から半年後に経過をみるとのことでした。
この患者様は、レントゲンを持参し、当院に来院されました。
15度以下の低度数であるため、大塚式鍛錬体操をお伝えし、自宅での体操を行っていただき、2〜3週間に1回の来院していただきました。
3ヶ月後、再び医療機関でのレントゲン撮影時には、なんと側弯0°という結果に至り、当院への通院を終了しています。
自宅での体操は継続するよう、アドバイスを行いました。

上記のように、低度数の患者様の場合、側弯自体が改善された例もあります。
また、また、重度の側湾症患者の方でも、体操と施術を組み合わせることで、側湾度数が半分以下になった例が多数存在します。

●側弯症の予防にも有効

側弯症は、体型がやせ形で筋力が弱く、身体が硬いお子様に多い傾向があるため、毎日体操させることを考え、抗重力筋群、姿勢保持筋力の向上を目的としました。
学童期特発性側弯症Cobb角20°以下の場合、日常生活で姿勢を意識させ、毎日の体操で抗重力筋群を強化することで、側弯症改善と進行予防に効果が期待できます。
一方で、側弯症初期は、体軸の傾斜や肋骨の左右非対称傾斜がみられるため、体幹筋を、よりバランスよく向上させる工夫が必要だと考えられています。

余談ではありますが、この体操をしっかり行った結果、持久走や短距離が速くなり運動会で活躍する子も多いです。
もっと詳細を知りたい方は旧ホームページに症例や発表論文等をたくさん掲載しておりますのでご覧ください。