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側湾症と定期健診(レントゲン)

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側弯症と定期検診

側湾症と定期健診とレントゲン

だいぶ空きましたが・・・

こんにちは、そしてお久しぶりです。
前回の掲載からだいぶ間隔があいてしまいました。
というのも、そもそも不定休ということもありますが、6・7・8・9月と数多くの患者様にご来院いただいたため。
また前回10年ほど前に出版した「側湾症は治る」とは違う出版社様から前回の書籍をブラッシュアップしませんかというお話もあり、その打ち合わせ等も少しづつスタートしていたということで、月に1日しか休みがなかったので書く時間がなかったということです(8月は台風直撃が2回あったので2日ほど休めました。)そしてうれしい報告がもう1つあります。
それは・・・「今年も当院で改善された方が国内大手航空会社(青いほう)のキャビンアテンダントに合格されました!」新卒時はコロナで採用がなく、昨年は最終まで残るも身体検査でアウトとなってしまい悔しい思いをされたようですが、今年から通院はじめ今月の試験ではすんなりと合格したようです。
度数の改善報告ももちろんうれしいですが、なりたかった職業へのお手伝いできたのもうれしいですね。
試験方法等も聞いたのでいずれか掲載したいと思います。

キャリーケースを持つキャビンアテンダントのイラスト

それでは、前回の続きから書いていこうと思います。

定期健診について

前回は病院がどこに力を入れていて、どういった方におすすめなのかを記しました。
まだ読まれてない方はコラムのところに載っているので、ぜひ御一読くださいね。

「定期健診」これは病院や担当医によって異なりますが、軽度もしくは高校生以上であれば6か月に1回。
中度もしくは思春期だと4か月に1回ほど。
大人になれば1年に1回くらい。
レントゲンを撮影して進行具合をチェックするものです。
この期間に関してはおおむねこの通りですが、撮影する方法によって何を目的としているのかが変わります
なので、ご自身が今のレントゲン撮影について少しでも違和感があれば病院の先生に頼むか病院を代えるのかなどの判断が必要になってくるかもしれません。

個人病院のイラスト大病院のイラスト

レントゲンの撮影パターン

レントゲンの撮影パターンはだいたい以下に分かれます。

①数時間コルセットを外し装着なしとありで撮影する病院

②コルセット装着しか撮影しない病院

③コルセットなしでしか撮影しない病院

④直前にコルセットを外し矯正の力を残して撮影する病院

⑤度数を詳しく教えてくれない病院

もちろん①が良いのですが、先に②から⑤の問題点について解説していこうと思います。

②について。
コルセット装着でしかレントゲンを撮影しないと本来の自分の度数がわからないですよね。
地方の大学病院に多いのですが、コルセットを装着する時点で多かれ少なかれ矯正されています。(むしろされていないなら装着する意味がないのですが)
なので本来の度数よりもマシな状態であるはずです。
でも実際に手術かどうかを決めるのは何の矯正力もかかってない状態で40度を超えているのかどうかのはずです。
そのためコルセットの効果をみるのであれば②のやり方でなんの問題もありませんが、定期検診であれば何もしていない状態のレントゲン撮影もしたほうが良いでしょう。

③について。
こちらは②の時と対照的です。
装着せずにレントゲン撮影することで前回の定期健診からの変化がしっかりとみられます。
しかしコルセット装着時の撮影がないと
コルセットが本当に自分の「今の」身体に適した状態なのかがわかりにくくコルセットの修正の参考にすることもできません
コルセットはできあがった時が一番効果があります。しかし思春期であれば4か月の間に身長がものすごく伸びたり、体型が変わったり、度数が改善もしくは進行している可能性が大いにあります。
そうすると制作したコルセットでは効きが悪くなっていて修正等をする必要がでできます

コルセット装着して撮影しないとこれらのことが明確に可視化できないため、ずっと同じコルセットを何年も装着することになる可能性もあります。

④について。
こちらは②③よりもマシではあります。
ただギリギリまでコルセットを装着しているため、外してから数分は矯正の余韻が残り、度数が改善されているように見えてしまいます
このタイプは日本の大学病院では珍しいですが、自費で高価なコルセットを購入するような小さな病院では、良い効果をみせるためにそうしているという話や、根本的な改善ではなく永久的にコルセット装着する前提で、このようなレントゲン撮影のスタイルをとっている様です。

⑤について。
会社の健康診断は除きます。(なぜなら健康診断でのレントゲン撮影は背骨をメインにしているわけではなく、肺などの内科的診察をメインについでに背骨が写っているからです)

「度数に関して教えてくれない」これは小さい病院に多くあります。
病院の導入しているレントゲン機械によっては角度が計測できないのもありますし、先生が脊柱についてはあまり詳しくないケースがあります。
こういった場合は大きな病院を紹介してくれるはずです。
一見そんなに湾曲していないようにみえてほっといたら、実は度数がそこそこあって気づいた時には・・・なんてのはまあまあ良くある話です。

このように病院・側湾症・レントゲン撮影・定期健診とおおまかにみても多種多様です。
さきほど記した通り①が絶対的に良いのは間違いありません。
まず数時間コルセットを外すことで矯正力の余韻をなくした状態でレントゲン撮影し進行しているのか、施術等の効果がでて根本的に改善しているのかなどの本来の度数(一番最初のレントゲン)からの変化がわかります。
その上で施術を継続していくのか、手術したほうがいいのかなど今後の方針が変わります。
そして次にコルセット装着してレントゲン撮影をすることで、コルセット自体の効きが良いのかがわかり、もし制作時よりも効果が薄くなれば何か修正する点があるのかも明確になってきます。

正直言うと、これらは調べたらわかるものではないです。
インターネットに載っているものでもないです。(私は数多くの患者さんから通院している病院についての話を聞いているので、知識がついていますが)
行った病院がどのようなスタイルなのか、もし②から⑤に当てはまるのであれば、担当医やレントゲン技師の方に頼んで①に近い状態で撮影してもらうか、それが無理そうであれば転院というのもありだと思います。
ただ地方の方だと選択肢が少なくて難しいかもしれません。
あまり相手を逆撫でるような言い方はよくないので、やんわりと伝えることを強くおすすめします。
病院を転院したいけど遠くなるなあと思われるかたも多いと思いますが、冒頭で記したように病院に行くのは多くても4か月に1回です。
毎月行くわけではないので、多少遠くても①に近い病院のほうが今後のためにはよいかもしれません。

また、レントゲン撮影の回数が被ばく等の観点から気にならないのであれば、2つに通うという選択肢もあります。
以下愛知医科大学病院のホームページより引用

「通常のエックス線検査によって身体に異常が起きたり,がんが発生したという具体的な報告はありません。放射線の影響を心配するよりも,エックス線検査により,病気があるのかないのか,あるとすればどんな病気なのか判断する情報を得るほうが患者さんにとって大切な利益のあることなのです。エックス線検査の実施にあたっては,医師は検査適応の判断を慎重に行います (医療行為の正当化)。また,撮影する医師や診療放射線技師は,放射線の被ばくをできる限り少なくする努力(防護の最適化)を常に行って検査を実施しています。」

当院の患者さんのなかには地元と東京と2つ受診されている方もいらっしゃいます。
何かあればご相談ください。

 

大塚整体治療院

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