側弯症の症状で悩まれている方へ
側弯症は、背骨が左右に曲がっており、まっすぐでない状態を指します。
先天的なものもありますが、多くが幼少期から思春期にかけて発症する「特発性側弯症」であり、原因は不明とされています。
変形の度合いによって、あらわれる症状や身体に及ぼす影響はさまざまです。
発症すると運動機能や日常生活に支障をきたしたり、身体への負担から痛みが生じたりするおそれがあります。
さらに症状が悪化すると、手術が必要となることもあるため、できるだけ早く症状に気づき、適切な処置を行わなければなりません。
ここでは、側弯症の特徴や改善方法などについてご紹介します。
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目次
このような症状に
お悩みではありませんか
側弯症になると、身体にはさまざまな異常が現れると言われています。
次のようなお悩みを抱えている方は、側弯症が疑われるため、早期の対策をおすすめします。
- 裸になると肩の高さや肩甲骨の位置がずれている
- 姿勢が悪い
- 肩や背中が痛くなりやすい
- 手や背中がしびれることがある
- 腰に痛みを感じる
- 呼吸が苦しく、息切れを起こすことがある
側弯症の主な特徴を理解しましょう
側弯症の主な原因
側弯症は、幼少児に多くみられ、男子よりも女子のほうが発症しやすいと言われています。
そして、全側弯症の半数以上は、原因が不明の「特発性側弯症」です。
そのほかに、生まれつき脊柱に異常があり側弯する「先天性側弯症」と、神経や筋肉の異常によって起こる「症候性側弯症」があります。
●特発性側弯症
原因は不明ですが、年齢によって起こりやすいタイミングがあると言われています。
・乳幼児側弯症:3歳以下の男児に多い
・学童期側弯症:4~9歳、進行する例が多い
・思春期側弯症:10歳以降、女子に多い
側弯症は、背骨の彎曲が進行する前に処置を始めることが重要です。
早期に発見できるよう、学校検診も行われています。
●何らかの原因による側弯症
一方で、生まれつきの病気や、神経・筋肉の異常など、原因がわかっている側弯症もあります。
・先天性側弯症:生まれつきの脊柱の異常
・神経、筋原性側弯症:神経や筋肉の病気(脳性麻痺や筋ジストロフィーなど)
・神経線維種症による側弯症:レックリングハウゼン病とも呼ばれる
・間葉系疾患による側弯症:生まれつきの病気による側弯、マルファン症候群が代表的
・その他の原因による側弯症:火傷、骨系統疾患、脊椎の腫瘍など
上記のように、側弯症を発症する原因はさまざまです。
なかには手術を必要とする場合や、改善が難しい場合もあります。
症状改善を目指すためには、側弯症を早期に把握することが重要です。
また、大人の側弯症は、脊椎の骨折や病気によって発症することがあると言われます。
側弯症によってみられる症状
側弯症を発症すると、次のような症状がみられることがあります。
●見た目の変化
側弯症は背骨が左右に曲がったり、背骨自体がねじれたりするため、身体の見た目にも大きく影響します。
具体的には、次のような変化が多く見られます。
・片側の背中や腰のでっぱり
・左右の肩の高さの違い
・左右の肩甲骨の高さの違いやでっぱり
・左右のウエストラインの高さの違い
背骨は身体の中心で身体を支えるため、側弯症によって背骨が左右非対称になると、身体の左右バランスも崩れやすくなると考えられます。
●身体の不調・痛み
左右のバランスが崩れると、筋肉や神経に負担がかかりやすくなります。
そのため、見た目の変化以外に、次のような症状が現れることが多いです。
・変形がある部位付近の筋肉の緊張やこり
・正しい姿勢を保てない
・同じ姿勢を保てない
・手足のしびれ
・動かしづらさ
・息切れ
背骨の変形によって負担がかかった筋肉が緊張し、背中や肩・腰に痛みやしびれが生じます。
しかし、子どもの側弯症では痛みは強くないとも言われます。
また、関節可動域が低下し、左右で身体の動かしやすさが異なることも考えられます。
●精神的な負担
側弯症を発症し身体の見た目が変化することで、精神的な負担を抱えてしまうおそれもあります。
とくに思春期の子どもは、自身の身体の変化や周囲との違いに対して敏感になりやすいため、注意しなければなりません。
少しでも負担を和らげるためにも、できるだけ早期に側弯症を発見し、医療機関で適切な処置を受けましょう。
側弯症の症状で悩まないために
側弯症の適切な対処法
症状を軽減するためには、次のような対処法を行うことが有効とされています。
●経過観察
側弯症の処置の方法は、側弯の角度を目安に決まると言われています。
軽度の場合、経過観察となることがあります。
一般的に、側弯が25°未満の場合、定期的なX線検査と医療機関による観察を受けることが大切です。
●装具を着用
側弯が25°~45°の中等度である場合、進行防止のために装具を着用するケースが多いです。
装着時間が長いほど効果が期待できます。
成長が止まり骨が成熟した後、側弯の進行がなければ徐々に装具の着用頻度を減らしていきます。
●手術
側弯が45°をこえる重度の側弯症になると、進行を防ぐために手術が推奨されます。
装具着用の目的は、側弯症の進行を防ぐことですが、手術は背骨をまっすぐ正常な状態に戻すことが目的です。
一般的には、「スクリュー」や「フック」を設置して、元に戻らないように背骨を固定する方法が用いられます。
ただし、頻度は低いものの、神経麻痺や感染症・大量出血・呼吸器障害などの合併症を引き起こす可能性があります。
現在では側弯症の手術を専門に行う医療機関も増えており、安全性が向上していますが、リスクについてもよく理解した上で手術を受けることが重要です。
●運動療法
「筋肉の緊張」や「関節可動域の低下」がみられる場合、運動療法によって症状の改善を図ることがあります。
また、マッサージを行い、筋肉の緊張を和らげると、痛みを改善する効果が期待できます。
側弯症を発症すると常に身体に負担がかかるため、筋肉や関節に異常が生じやすくなります。
そのため、関節運動や筋肉へのアプローチを行い、負担を軽減することが重要です。
●ストレッチ
側弯症は背骨が左右に曲がってしまい、まっすぐな姿勢を保てない状態です。
そのため、壁やベッドで身体をまっすぐな状態にして、ストレッチを行うことをおすすめします。
また、ストレッチポールを使用した体操も有効とされていますが、痛みがある場合には無理をせず、可能な範囲で行いましょう。
側弯症にならないために必要なこと
側弯症の予防については、次のように考えられています。
●予防は難しい
側弯症の多くは、原因が不明の「特発性側弯症」です。
そのため、側弯症にならないように予防する方法は、現時点では明らかとなっていません。
姿勢の悪さや、間違った身体の使い方が原因と言われることもありますが、関連はないという説もあります。
しかし、正しい姿勢で過ごすことは、猫背の改善や腰痛の予防などに繋がるため、日頃から意識して過ごしましょう。
●側弯症は遺伝の可能性も
親子や姉妹など、家族に側弯症の方がいる場合、遺伝的要素が原因の可能性があります。
近年では、遺伝子の研究が進み、側弯症に関連する複数の遺伝子が発見されています。
家族が側弯症の場合は、念のため医療機関で調べてもらうことも有効です。
●側弯症を発症しても通常の生活を送れる
側弯症と判断された場合でも、日常生活に大きな制限をかける必要はありません。
運動や習い事も通常通り行うことができます。
ただし、症状が進行してしまった場合は、医療機関で適切な処置を受けることをおすすめします。
●側弯症を発症した後のケアが重要となる
側弯症が悪化すると、「筋肉の緊張」や「関節可動域の低下」といった、日常生活に支障をきたす症状があらわれる場合があります。
そのため、背骨や骨盤のゆがみを正す施術や、筋肉の緊張を緩和するケアを行いましょう。
背骨の彎曲の原因が身体のゆがみによるものであれば、症状の改善が期待できます。
医療機関や治療院にて適切なカウンセリングと施術を受け、少しでも症状を軽減できるよう対策を行うことをおすすめします。
また、本人や家族が背骨の曲がり具合を確認することも可能です。
定期的に背骨の状態をチェックして、早期に側弯症を発見・改善しましょう。
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